参加者の属性を把握しよう：プロ講師の心得：セミナーの教科書 - 自主開催セミナーノウハウのポータルサイト

人に話を聞かせるテクニックのひとつに、参加者の属性を把握して話題を選ぶ方法があります。

会社員に専業主婦向けの話をしたり、学生に経営者向けの話をしても意味がありません。

参加者の属性（職業、年齢層、男女、趣味、興味を持っていることなど）を事前に把握して、その人たちに役立ちそうな話をすれば、参加者もより興味を持って講師の話を聞いてくれるようになります。

しかし、私が行っている「セミナー講師になるためのセミナー」や、「出版セミナー」などは、テーマは絞られているものの、参加者の属性は極めてわかりにくい。

そういうときは、受付で参加者から名刺をいただいて属性を把握します。名刺を見れば、職業、男女比、会社員なら役職を見れば、だいたいの年齢まで想像できます。

ゲストで招かれたセミナーでそれが難しい場合は、主催者に参加者の属性を聞きましょう。

さらに、サンプルの無作為抽出調査で、開始前に10名くらいの人と名刺交換をします。そうすれば、だいたいの傾向は把握できます。

そこで社労士が多いなと判断すれば、社労士の実例を出します。

サラリーマンも多ければ、サラリーマンの実例も付け加えます。

そのようにしてスピーチをマイナーチェンジしていくことで、参加者により適した話題を提供することができるようになるのです。

人に聞かせる話をするための方法は、面白い話を考えるだけではありません。

話を聞く人が誰かを知ることも、自分の話を聞いてもらうために欠かせない努力なのです。

※セミナー講師なって稼ぐ方法【実践編】（グラフ社　松尾昭仁・著）より

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