講演時間は、長くても短くてもNG：プロ講師の心得：セミナーの教科書

セミナーは、会場を時間で借りています。

当然、話が長引けば、延長料金が発生します。

それなのに、講師が良かれと思ってサービス精神で話を延長すると、逆に主催者には大きな迷惑だったということが往々にして起こりがちです。

セミナーは商品です。長さを指定されたら、そのままの商品を納めなければならないのです。短くても長くてもダメです。

参加者の反応がいいと、長ければ長いほどいいと思ってしまいがちですが、それは「何でも大盛りで出てくるレストラン」と同じです。

多ければ、長ければお客さんが喜んでくれるだろうというのは、大きな勘違いです。

自主開催セミナーでも時間は守るべきです。

参加者にも予定があります。遠方から来ている人は新幹線や飛行機の予約があるかもしれません。

もし延長しそうになった場合は、「帰る人はいらっしゃいますか？」と質問するくらいの心配りが欲しいところです。

始める時間も注意が必要です。

開始時間になってもまだ来ていない人を待つのもいけません。

待っているのは講師だけではないのです。

きちんと時間どおりに来た参加者も待たせてしまうのです。

これでは、時間通り来ている人に短いセミナーを提供することになってしまいます。

もし待つのであれば、ただ待たせるのではなく、自己紹介や、即席で名刺交換会にするなど、待っている参加者のための時間になるよう工夫しましょう。

※セミナー講師なって稼ぐ方法【実践編】（グラフ社　松尾昭仁・著）より

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