板書が多い講師、時間を守れない講師は嫌われる：プロ講師の心得：セミナーの教科書

セミナーは講義（予備校や学校の授業）ではありません。

講義で先生は、黒板に文字をたくさん書いていきます。

生徒はそれを必死にノートに書き写していきます。

これはこれで、意味のある行動です。受験のために膨大な情報量を効率よく生徒が記憶するために、書くという動作をさせているのです。

しかし、セミナーはテスト勉強ではありませんし、そこまで記憶する情報量も多くありません。

参加者に書いて記憶させる必要もないのです。しかも、板書にはそれなりに時間がかかります。

一流のセミナー講師なら、そんな時間はもったいないといって、板書は最小限、特に強調しておきたいことだけにして、あとは資料のコピーを配ります。

セミナーというのは講演です。

話をして相手の想像力をかき立てて、参加者の頭の中にイメージを描かせなければならないのです。

その能力が足りないからといって、板書やプロジェクターに頼ってしまうのは、セミナー講師として失格です。

板書が多いのは時間の浪費、それを書き写させているのは、参加者に無駄な作業を強いていると考えてください。

そのような講師の人気が出るわけはありません。セミナー講師はスピーカー（話す人）なのです。

※セミナー講師なって稼ぐ方法【実践編】（グラフ社　松尾昭仁・著）より

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